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議論のリード役必要
長野県諏訪地区のベンチャー・中小企業が結成した諏訪バーチャル工業団地(大橋俊夫代表)はネットでの議論と通常の勉強会を併用し、地域伝来の精密加工技術と最新の情報通信技術を融合させた新製品・新事業開発に取り組んでいる。
ただ、こうした試みは議論をリードする人材がいないと話題が拡散し、空中分解しかねない。特に事業化まで持ち込むには、経営を熟知し、外部に広範な人脈を持つコーディネーターが不可欠になる。
ベンチャー支援に使う場合もネットはあくまで道具。いくらネットを駆使しても、ベンチャーを育成できる人材の発掘が重要なことに変わりはない。
(編集委員 鈴木博人)
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