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「商店街とモノづくりとの組み合わせに懐疑的な意見もあるが、地域を活気づける上で業種や官民といった区分けをする議論はナンセンスだ」と話す。
「21世紀型のモノづくりはメーカー側の一方的な視点で企画、開発したものを大量生産するだけで、実施に製品を使うユーザーの意見を開発・製造現場に取り入れる仕組みがほとんどなかった」。最近は情報技術(IT)の発達によりインターネットを使って作り手と使い手が双方向で製品を作り出す環境が徐々に整いつつある。
だがユーザーからの要望はすべてネット上だけでやり取りできるとは限らない。実際に作り手とユーザーが相対して意見を出し合いながら製品を作り上げる場も必要で、その一つのモデルとなり得るのが商店街のモノづくり工房という発想だ。
「部品のモジュール化などで、我々は多品種少量や一点ものでも比較的安く作れるようになっている。工場もコンパクト化しており、工房型のオーダーメードのモノづくりは十分成り立つ」。
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