■ 本文より抜粋 |
中小企業同士の情報共有と発信から、受発注を含む新たな仕事の可能性を探るー。
コンピユーター・ネットワーク上に構築された仮想工業団地を通じて、そんな先鋭的な試みに挑む集団がある。諏訪地方の若手経営者らが参加する「諏訪バーチャル工業団地」だ。わずか十社でスタートした取り組みは、百社を超すネットワークに広がった。
「新世紀の製造業」とはー。(聞き手・福沢幸光)
―――今後の展開は。(語り手・代表:大橋俊夫)
ものづくりの力を大切にすることの一方で、情報ネットワーク時代にふさわしいアピール力が重要になってくる。言い換えると営業力。
今までと変わらないようにみえて、新しいスキルやノウハウが求められる。ツールだったコンピューターが、ものづくりの仕組みそのものを変えていく時代です。
一人で完成品を組み立てる「一人ショップ」のように、ものづくりの実感を見直す動きもある。そうしたリアルなものづくりと、情報ネットワークを結びつけた新しい製造業の在り方を提案していきたい。
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