■ 本文より抜粋 |
地元の若手経営者、二世などを中心に模索されている「諏訪バーチャル(仮想)工業団地(SVIP)」が全国的に注目を浴びている。
最近になってようやく具体な受注に結びつきはじめた段階だが、先行的に取り組んできた2年間の成果は小さなものではない。ホームページを作って情報発信しても、意外に受注の実績に結びつかないことが実感され、「自分のコアとなるものの自覚と表現力の必要性が痛感された」という。まさに、情報発信することは「自分を知ること」だということであろう。
新たなネットワーク時代には企業関係も変わる。情報ツールをうまく使いながら、自分たちのアイデンティティーを確立し、情報を共有することに新たな可能性を見いだしつつある。ぜひ、地方小都市で始まった若者達の実験が実を結ぶことを期待したい。
(せき・みつひろ=一ツ橋大学商学部教授)
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