■ 本文より抜粋 |
(有)オオハシ(大橋金博社長)の大橋俊夫専務取締役(昭和32年生まれ)は東京での大学生活を終えたあと父親が創業した同社に入社、機械・工具の流通に従事してきたが、時折ふと頭をよぎることがあった。それは
「メーカーであれば”製品”をもって自己表現をできるが、
中小の加工業社や流通業者は何をもって自分の存在意義を示せるのか。
同時に空洞化等によって製造業が疲弊したのでは機械工具の
流通も枯れてしまう。」
ということであった。
そこで中小企業の物作りをよみ返らせることを大きな目的とし、個々の殻に閉じこもるよりは情報の公開、相互研鑚が必要だ、としてまずインターネットを介して製造業者同士の連帯を深めることに乗り出した。
幸い、氏は平成四年に地域環境の観点から電気自動車を開発しレースに参加するための「諏訪湖電走会」なるグループを結成していたので、これら二十数名の人々を母体とするインダストリーウェブ研究会を結成、ホームページを立ち上げた。 |
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