■ 本文より抜粋 |
精密機械産業の集積地として「東洋のスイス」と呼ばれた長野県諏訪地方。大手の諏訪精工舎(現セイコーエプソン)、三協精機製作所、チノン、ヤシカ(京セラに吸収合併)などを、ピーク時三千社を超えた中小企業が支えた。産業の変遷で「大手抱き抱え」の構図は崩れたが、自ら活路を見いだした多くの中小メーカーが健在だ。
二代目、三代目となる若手経営者が持ち前の進取の気性を発揮、インターネットを生かして、さらに活躍の舞台を広げようとしている。
(中略)
「記者の目」
〜コンビニになれ〜
諏訪はバーチャル工業団地の先駆け、しかも製造業に携わるものが独自に立ち上げたホームページであり、全国的に注目を集めている。製造業の要素技術はそろっているが、これまでの諏訪流は各社ばら売り。だが、バーチャル工業団地をうまく軌道に乗せれば、諏訪地方は全国で最も品揃えの充実した「モノづくりのコンビニ」になる。繁盛させる素養は十分にある。 |
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