1998.3.4.
■中小企業の立場を最大限に生かす為に その1〜役所がお金をくれる?■
公的…というと不良債権、金融機関が連想される程、すっかり悪者のイメージが
定着してしまいました。自分たちは関係ないと多くの中小企業の方は思われるでしょう。
しかし、公的支援制度は決して大銀行の為にだけ存在しているわけではありません。
公的支援制度は大きく分けると、融資、補助金、投資そしてサービスの分野があります。
今回は、補助金と投資制度についてご説明したいと思います。
1. 役所がお金をくれる?
とかく評判の悪いお役所。税務署からはじまって、人々からお金を取り上げると言う
イメージが強いですが、お役所がお金を中小企業の人々にくれる事もあるのです。
不況になればなるほどこのお金の量は増えます。
ただ、使い勝手が悪い、窓口が不親切、ごく一部の人にしか知られていないと言う問題はあります。
そんなにうまい制度があるのか?と思われるかもしれませんがこれが悪評高い補助金制度です。
そして、もう一つは最近できた投資制度。たまに誤解があるのですが、
補助金、投資のお金は返す必要はありません。
報告義務はありますが、融資と違い返済義務はありません。
多少の手間、忍耐そして運があればお金がもらえてしまうのです。
例えば、兵庫県の「新産業創造プログラム」と言う補助金制度は、マーケティングから
研究開発までを対象にし、最高5000万円がでます。
この補助金の確率は、毎年120社から130社の応募に対し30社程度の会社が
補助金をもらっています。
確率は、2割強から3割弱。宝くじを買うよりはるかに高い確率です。
しかも、なかなか応募者の数が少ないのが現状。どうですか?一度、チャレンジされてみては。
(続く)