プレス金型、プレス加工業界から・バックナンバー

1998.4.8.

■老舗の代替わり■

プレス加工や金型加工業界のなかで、一つの時代を築いてきたような歴史と
実力のある企業のトップの交代が、しばらく前からすすんでいる。

トップの交代といってもプレス加工や金型加工業界の企業形態では、
３０～４０年間バリバリ引っ張ってきた創業者社長が自分の息子に経営を
任せて引退したり会長に隠居することがほとんどである。

 この事自体働く社員の意欲から見てそう好ましいことではないが、
力のある社員に一時的に経営を任せることがたまにはあるにしても
日本の税制などからそうせざるをえないことが多い。

自分の息子が新社長になったとき、あるいは新社長含みで責任ポストに就いた
ときから長年積み上げてきた評価ががた落ちになり、経営そのものが思わしく
なくなってしまうことが少なくない。

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●これまでその中小企業が長年にわたって世の中に存在してこれたのは
  社長個人の人間性が、会社の特色として信用、特殊技術などに具現化され
  社長自身もやりたいことをやりたいようにやってきた結果である。

●新社長がまずこれを身体でわかることが必要。
　その会社の社会的存在意義が何であるのか。
　新社長が先代と同じ事をやりたいと思うとは限らない。
  いやどちらかといえば別のことをやりたがる。
　それは専門家である先代がやり尽くし踏み荒してあるから。

●とりあえず、会社を守らなくてはいけないし、専門的な事はよくわからない
  かといってすぐにやりたいこともない。しばらくは経理の数字の管理でも
  勉強しようかとなる。これがまたいけない。

●専門的な事はよくわからないといって、システムをいじり始める。
　効率化のみ追い求めるようになり、スペシャリティーがなくなる。
  この段階でなんの取り柄のないただの普通の会社になる。

●儲かった金の使い道が違ってしまう。
　先代なら機械や技術に投資となるところ、新社長は別のことをやりたがる。
　本業以外のところへ持っていってしまう。この投資で大半は大火傷をする。

●このような事がすすんでくると以前から居る古株の実力社員との摩擦が多く
  なって若手のイエスマンの言うことだけを聞くようになり、特殊技術などの
  利益の源泉が枯れてしまう。
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　新しい社長が新しい事をやることは好ましいことでどんどんやるべきで
　このような悪循環のループに入ってしまう前に対応すべきことが多い。
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                          近頃、このような対応依頼、相談が何件かある。

1998.2.25.

■人に聞くよりモノに聞け■

 （ 前回に引き続きモノをよく見るという話）

プレス加工した部品が良品でない場合に何らかの方法で改善して使える部品にしなければならない。

●過去に誰かが体験したことで同じ様につまづいたり、失敗の経験があることに
　再び出くわすことは極力避けなければならない。何度も繰り返すことは、
　経営資源（費用、時間、人）のロスである。
　これを効率的にトータルで実施することを「技術管理」という。

●過去に誰かが体験したことや、失敗の経験があることなら、誰かに聞いたり
　資料や文献をを探すことで、解決策が見つかるかもしれない。
　しかし新しい現象にぶつかったときは

●どうしていいかわからずすぐに上司や同僚に聞く。
　これでは対応の仕方はアマチュア。　聞くことは良いことだけれども、
　新しいことに挑戦しているときの、新しい事象は上司や同僚に聞いてもわからないことの方が多い。

●よく事象を見て、原因を考え、何通りかの対応策を考え、それらの対応策の
　効果点を比較して、何を最初にやるかの決断をする。これがプロのやり方

●よく太っ腹の人が金型人、設計者として伸びると言われるのはこの決断のところ。
　線の細い人は何通りかの対応策を考えるところまではできるが
　その中から、一つを選ぶ事ができない。

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●他人の口は雄弁ではあるけれど、その時々で気分も意欲も異なるため、
　本当のことをいうとは限らない。
　その点、物は聞く耳も言う口も持たないけれど、こちら側がじっくり、
　正確に観察さえすれば、どうしてそうなったのか、どうすればいいのかについて
　素直に正直に答えてくれる。
　要はプレス加工の場合、加工する材料と対話ができるように親しくならなければということ。

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●加工する材料と親しくなるためのノウハウ
                                            
　　　プレス加工の場合、できた製品や下死点だけのサンプル観察では判断を誤ることが多い。

　　　少しづつ下死点を上げながらその都度サンプルを採って順に並べれば、

　　　加工途中の材料の動きが一目で分かる。

　　　これが材料と対話するということ。
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1998.2.4.

■見る目を大きく■

プレス加工に限らず物を試作、加工するときに不良品が出ることはよくある。
対策を立てて良品とするまでの過程としてあたりまえのこと 

　１）不良品、不良部位をよく観察すること
　２）どうしてそうなったのか原因について考える
　３）対応策について
　　　対応策は一つだけなのか、他にもいくつかあるのか
　　　効果をはっきりさせるため対応策一つだけ実施するのか
　　　いくつもの対応策を同時に実施するのか
　４）対応策実施後の結果がどうなったのか確認

　　うまくいかなかったら１）に戻る
　　これを品質管理手法では「Ｐ．Ｄ．Ｃ．Ａを回す」という。（Ｐlan・Ｄo・Ｃheck・Ａction）


不良品、不良部位をよく観察することが解決の最初であるが、
本当にあたりまえのことが本当によくできていない。

  よく見ているつもりでも頭の中ではもう２）の段階に行ってしまっていることが多く、
見ているより考えている状態になっている。

肉眼で見たときと、顕微鏡で見たときの対応が異なることがこの事をよく現している。
肉眼で大体のところを見て後は思い込みで対応し失敗する。

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恥ずかしい話であるが、当方も設計の机に顕微鏡を置いて常にサンプルを
覗くようになって、やっと加工品が本当はどんな顔をして生まれてきているのかが
判ってきているような状態で、今時肉眼だけの観察で原因判断していたら
と思うとぞっとする。

正確な判断ができてはじめて、解決迄の時間や試行の繰り返し回数を少なくすることができる。
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顕微鏡によってプレス品の本当の顔を見ることで正確な対応ができる例

　　○絞り品の焼き付き
　　○絞り品のヒゲバリ
　　○金型寿命とせん断面品質の関係
　　○パイロットピンのかじりとピッチずれ
　　○表面のつぶれ状況と加工面圧
　　　　他  たくさん

1998.1.30.

■勝ち組と負け組■

　今日もまたプレス業界の知り合いの会社がひとつ倒産という連絡がありました。
たいへんに厳しい状況が続いております。

ただこの様子を見ておりますと、昨日今日発生した原因ではなくて、
バブルの時に自分の実力を過大視して建てた工場の負担が、その工場を処分した後も
大きくのしかかり、２年も前からたいへんな資金繰りをしていたようです。
そこへ金融不安による貸し渋りですから、銀行に対してどんな説明をしても、だめだった様です。

  この会社のように本業に投資してさえうまく行かなくなることも多のに
耳掻きで掻き集めた稼ぎを得体の知れない業界にバケツでぶち込むような経営は
成りゆくはずもなく、ダメなところの多くは既に淘汰されている。

  このような事を含めてここ１年くらいの間にプレス業界は、勝ち組と負け組に
はっきり色分けができてきていると思っています。何十年も同じメンバーが揃っ
て生きて行ける皆様ご存知の業界とは世界が違うのですから全く当然のこと。


勝ち組に共通の特色

〇  技術に対する自信と誇り、更に深めようとする努力
〇  目先の動きに流されない。何年か先の技術、製品の予測。
〇  一言で言えば個性の強い経営（者）

1997.11.18.

■ビジネスチャンス■

日本金属プレス工業会と素形材センターがまとめて本年２月に出された資料
      「金属プレス加工業への代替化製品の調査研究報告書」  には

○ 代替化技術とその事例
○ 代替化の実態と意識調査

が載せられており現在のプレス加工業の動きがわかる。

○ 他の加工方法からプレスへの転換した事例のある企業は
   調査対象約２００社中１２８社（６６パーセント）
   切削加工からの転換が約８０社
   転換の目的は約１２０社がコストダウン
 
なかでも興味深いことは

○ 工法転換の実績がある企業は、これからも代替化が必要であると答え
   工法転換の実績がない企業は、必要であるという答えは少ない。

○ 多くの企業とくに工法転換の実績がない企業は
   工法転換するには費用とリスクが大きく、技術情報が少ない
   金型技術の高度化が必要であると答える。

以上の事からまたその他のデータを含めてわかる事は

代替化を推進しない企業は社内のデータや技術力が不足している事を理由に
今までのやり方に固執して、積極的に変えていこうという意識が希薄であり
誰かがやってくれた資料やデータが市場に出てくるのを待っている。

あちこち探して今必要としている文献や資料が出てくるという事は
もう既に誰かが実施したり、経験している事である。

その反対にデータが見つからない時は、まだ誰もやっていない可能性がある。
当然開発リスクや費用負担は大きいが、大きな「ビジネスチャンス」がある。

他人が苦労して獲得したデータを「ただ」で使おうとしないほうがいい。

1997.11.10.

■基本に戻って■

塑性加工の技術が進歩して、以前にはできなかった事が
次々にプレス加工でできるようになってきています。

今まで他の方法で加工していた品物が
プレス加工によって製作されるようになり
この事を 「プレス化」 や 「工法転換」と言っています。

しかし、プレス加工であるがための現象は依然として残っています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（一部の特殊な加工方法を除いて）

例えば「打抜き加工」では
　　○切断面のバリ（かえり）の発生
　　○切断面のダレおよび破断面の発生
　　○打抜き部品の平面度不良
　　○打抜き部品の真円度、同軸度 不具合　　　など

塑性加工からくるこれらの現象は、少しずつ改良されているとはいえ
「やっぱり、プレス加工」という目で見られる大きな欠陥です。

このあたりまえと見られている事を、もう一度見直して
従来の機械で、スパッと刃物で切ったと同じように切断する事ができれば
新しい仕事の芽が生まれてきます。

参考      http://www.clio.or.jp/~apt/data3.htm

基本的な、根本的な現象を問題点として意識する事が
付加価値の高い仕事を作り出す原点であり
半歩でも、一歩でも他社より前に出てこれらの問題に答えを出す努力をする事が大切。

1997.9.17.

■最初が肝心■

何事を行うにもスタートが肝心なのは、どこの世界でも同じだとは
思うけれども今回は、純粋にプレス加工の技術的なヒントを一つ。
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しばらく前から通常の従来からの鍛造加工と異なり、板材(コイル材)を
順送型の中で鍛造加工を行い完成品として排出する方法が注目されている。

これはほとんどの場合、他の加工方法(たとえば旋盤加工、フライス加工など)
からプレス加工に工法転換された部品であり、要求される精度も高い。
また、通常の打抜き、曲げ部品と異なり板厚の変化が伴う。

単品毎の鍛造加工と異なり、順送加工で鍛造を行うときの難しさは
１ステージ毎のブランクが、キャリアと呼ばれる繋ぎ部によって
元のコイルに連結されていることであり、これがなければ順送加工できない。

さて、鍛造加工で元の板厚に対して，つぶして薄くしたり圧力を高くし元の板厚
より厚くしようとするとき、単品加工では周囲を金型で囲んで、内圧を高める
などのコントロールがし易いのに対し、順送鍛造ではこのキャリア部で
外部とつながっているため、初期の内圧コントロールが大変難しい。

例えば、中央部から外れた場所に突起部のある部品を製造する場合、
周囲に拘束のない平板は、つぶしの初期、材料が横に流れて、
本来突起部になるべき部分も横に押されて動いてしまう。
加工が終了した後も、初期に流れた痕跡が変形の形で残ってしまう。

加工完了した部品や、プレス下死点のことだけを見たり考えたりしていても
この不具合の解決はできない。


順送鍛造加工においては  「  初期の流動制御が肝心  」   という話

1997.8.21.

■がけっぷちの松■

平穏な場所で育ってきた松の木も、地下水脈が涸れてきたり、
河川の流れが変化して根元が洗われ土が流出したりすると、
これから先どのようにして樹勢を保っていくのか。
自分から動けない松の木はただ黙って枯れていくのを見ている他に
手はないのだろうか。

地元の商店街のように、地域に密着してその中で各々の生活の糧を
得てきた業種においては、大手大型店の出店に押されて今までの客が
流れてしまうなど 前述の松の木の置かれたのと同じ状況に見える。

植物的な営業形態をとる業種はどうしても、周りの変化に対して
受動的にならざるを得ないところがある。
ただしばらくして大型店の出店により、その地域が活性化してくるまで
耐えることができれば、また人の足が自分たちの方を向くこともある。
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われわれが現在住居を得ている金型、プレスなどを中心とした業界も
多少受動的な部分はあるにしても、意識して活動すれば別の環境の中に
自分たちを置くことができる。

つまり、植物的でなく動物的、受動的でなく能動的、積極的な活動が
できるということである。
河の流れが変わって足元が洗われそうになったら、場所を移せばよい。
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自分から動くことの一つの大きな手段として、インターネットを中心とした
マルチメディアの活用が考えられる。肉体的に動く代わりに上手にメディアを
利用すること。
まだまだインターネットの橋を渡った向う側のサイバー新天地で大きな商売を
している人はほんの一握りだとは思うけれども、利用の仕方によっては
植物的地域密着型の業種でさえ動物的な動きができる可能性があると思っている
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（参考資料）
中小企業とマルチメディアというタイトルで
日本アプライドリサーチ研究所の文書がある。
とても参考になる記事ですが、この会社のホームページには
他にも重要な記事がたくさんあります。  

http://www.ari.co.jp/factory/doc/tyushoumm.html

1997.8.4.

■流れにつくということ■

「流れ」 という言葉を使って  

　　「流れに流される」
　　「流れを見失う」
　　「流れをつかむ」 
　　「流れに乗る」
                                 
　　など折々の経営の状況を示す表現がある。

プレス加工業としても、同じ仕事を５年もやっていると、
採算に合わなくなったり、その仕事そのものが海外に移行したりして、

① その仕事を止めてしまう
② その仕事をどこまでも追いかけていく
③ 新しい技術開発をして、別の仕事を取り込む
                                      などの選択をしなければならない。

生活のパターンや、新商品の動き のような大きな時の流れを良く見ていて
その時点で可能なものを取り込んだり、時間の経過とともに重要でなくなった
ものは手放すなどの、機転や見切り

つまり  「 流れについて」 いることが大切になる。


最近の精密プレス加工上の 「流れ」 として見ていること

○ ＣＰＵおよびその他電子機器の放熱に関わる部分
○ パソコンの記憶装置のうち回転機能部分
○ 携帯機器の電源に関わる部分

1997.7.14.

■生みの親と育ての親■

金型にも人の一生と同じように生まれてからその使命を完了するまでの履歴があります。

 ○  製品図が出図されて
 ○  金型設計が行われ
 ○  金型が加工、組み立てられ
 ○  何回かの試打ち、調整が繰り返された後
 ○  金型認定となり
 ○  生産のためプレス加工へ移行となる。

これまでが  「生みの親」  の仕事の領域でありプレス加工側へは
生まれた状態の情報が伝わらなくてはならない。

この情報が金型が持っていく  「母子手帳」  である。

プレス加工へ移行された金型は最初から期待された能力を発揮するわけではない。

金型と母子手帳を受取ったプレス担当者あるいは修理担当者は
どのような生まれかたをした金型かを理解しながら「育ての親」としての仕事が始まる。

期待された能力を発揮させるために実施すること。つまり、

  ○  発生した問題とその対応方法
  ○  生産数量と交換部品
  ○  テストした加工油と効果
  ○  変更した型材質と寿命      など

量産現場でなければわからない情報を  「履歴書」  として残し、
次のテーマに生かすことが求められる。
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「母子手帳」 や 「履歴書」 の情報をうまく回転させている企業は
次第によい金型立ち上げの早い金型を作れるようになる。
反対にこの情報がうまく伝わらないと、いつまで経っても同じレベルの
ままでいることになる。


昔からの 「老舗」 と言われている金型専業メーカーの力が最近なくなってきて
「プレス加工屋さんの作る金型の方がいい」と言われるのはこのあたりに原因が
あるように思う。

「母子手帳」、「履歴書」 の内容や、フォームについて詳細を知りたい方や質問は
当方まで連絡してください。

1997.7.9.

■「儲かってしょうがないプレス屋」さんの話■

親しくお付き合い頂いている知人から聞いた
　「儲かってしょうがないプレス屋」さんの話

 プレス加工の世界では、生産工区の海外展開など取り巻く環境が
毎日のように変化しており、その中で自分の企業はどのように
生き抜いていくかが大きな課題である。
選択枝のひとつは、新しい技術を開発して新しい仕事を生み出し、
前より大きな付加価値を追求していくことであり、
現に多くの会社がその努力をしている。

ところが「儲かってしょうがないプレス屋」さんの話はそれと少し
目の付け方が異なるようだ。
簡単にいえば、 生産工区の海外展開などは主に安いコストが目的であり、
それならば

「海外生産より安く、
　　　しかも量も質も安定して遠くでも供給できれば  
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　国内でも可能なはず」

という信念のもとに、徹底した合理化(特にコンピュータを駆使した間接費用）や、
生産方法の自動化(自動化機械の内製や複合化）を推進した結果が表記の
「儲かってしょうがないプレス屋」さんというわけだ。

 こういう方向は確かに量などの条件が整って実現できることではあるけれど
今まで加工していた部品が海外に行ってしまった、と手も足も出せずに
ただ見ているだけのところが多いことを考えればその落差の如何に大きいことか。

ただ誰でもできることではない。
それは徹底した合理化や、生産方法の自動化はその問題意識を持った人の
知恵の結晶であり、問題意識のないところには改善はない。

「少し目の付け方が異なるようだ」とは書いたがそのような意味では
当初の新しい技術を開発して新しい仕事を生み出し、前より大きな付加価値を
追求して行く方向と基本的に同じなのかもしれない。

1997.7.1.

■ごあいさつ■

プレス金型の設計および技術指導を業務としております
アプト技研の大島と申します。

インダストリーウェブ事務局からのご要望によりまして、
しばらくの間プレス金型、プレス加工の方面での情報、話題、ニュースなどを
載せたり、答えられる範囲で技術的な相談にお答えしていきたいと思っております。

同じような業種が近くに寄り集まって情報を密にすることは重要なことと
思っており、インダストリーウェブ事務局の企画に賛同するものです。

ネットの持つ数多くの機能をどのように利用することができるのかも
皆様と一緒に考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

当方のホームページにも一度お立ち寄りください。
業務の内容や今年のセミナーのご案内もあります。

1997.6.30.

■はじめに■

明日よりこのページでプレス金型、プレス加工業界の
さまざまな話題を掲載していきます。

執筆者はアプト技研というプレス金型設計事務所を営んでおられる大島清次郎氏です。

また「プレス技術」誌などに執筆しプレス金型、プレス加工業界の
情報や技術に深い洞察力をもっておられます。
ぜひアプト技研のホームページも  あわせてごらんください。


また、このコラムに対するご意見ご感想をお寄せください。

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