ソフトウェア業界から・バックナンバー

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1997.8.27.

■5万円のデスクトップ・パソコンって本当?■

最近、あるお客さんから「Windows95が使えてMS-WORD/EXCELだけを
使いたいのだが、最新のMMX-Pでなくてもいいから、
手頃なマシンを5台ほど買いたい」という依頼がきました。

家電のY社やK社へ行ったそうだがPentium166クラス(もう1年半前の
スペックですね!?)で20万円前後とのこと。
”それで十分ですよ”と言ったところ、もっともっと安く買いたい!
希望価格は12〜15万円。できれば15万円でプリンターをつけたいとのこと!

仕方なく久しぶりにPC雑誌で通販などを調べると、
(最近はPCの価格には興味がなくなっていたので)
確かにP133/16〜32MB程度で15万円〜のものもあった。
バッタ屋からも情報をとってみようとしたが、その前に一応信頼できる
メーカールートを探ってみたところ、偶然に流通在庫があった。
...価格は10万円以下でした。

ちなみに担当者いわく、少し前だったら某社のデスクトップが
5万円で流れたとか?もちろん季節物らしい!?
最後に、季節物はもっと数をまとめてね!といわれました。
そういえば昔、某メーカーに勤めている友人が、ノートパソコンを
社内販売で5万円(台数限定)で買ったという話もあった!

一時期$500端末とか$500PCとか流行ったけど、本物が$500程度で買えたんですね!
もちろん2年以上前のスペックとはいえ、今のオフィスでの事務業務
(よみ・かき・そろばん)をやる程度では十分ですよね!
5万円は無茶にしても、15万円程度でも十分です。
PCが壊れず、ソフトのバージョンアップを行わなければ、
この環境で最低5年は利用できると思います。

PC価格の話になりますが、安い価格設定をするためには、
極力短いサイクルでの資材調達が必要ですね。
価格はどんどん低下しているので、最新の資材を低価格で調達し、
ラインで調整させるための製造体制が必要ですね。
つまりPCの中身のロット違いは当然!
以前、同機種のPCにLANカードを入れるときに、
蓋をあけてビックリしたことを思い出しました。
互換部品を提供しているサードパーティーも大変です!

1997.7.23.

■インターネット・イントラネット・ブームと悩み事 その2■

インターネット・イントラネット関連の技術革新の中でも、
特にブラウザの進歩はすごいと思う。

ネットスケープ Ver.1がでたころには、ブラウザがこのような形態にまで
進歩するとは思わなかった。
もうVBなどでシステムを構築するのと同じようなことまでもできてしまう時代だ。

インターネット・イントラネットでブラウザが重要なインフラであることは
事実ですが、高機能化するがゆえに、HTMLなどが複雑化し、またDB連携、
検索エンジン連携などの技術がHTMLに記述可能になっていることが、
システム屋にとって新たな悩みを生み出しているのである。

一番の悩みはブラウザのバージョンや製品の違いによる問題を、
如何にシステムで吸収させるかということであり、これにはいつも苦労している。
特にPCにプレインストールされているものには悩まされました。

個人的には全てのシステムは”SIMPLE IS BEST!”を
目指したいものであり、ブラウザなどはネットスケープのVer.2レベルで十分であった!


これからはブラウザも2局化してもらいたいものだ!

・シンプルな仕様でソフトウエア的にも軽いもの!
・そしてイントラネットで活躍するための高機能なもの!

この2つを使い分けて、イントラネットには高機能を追求し、インターネットには、
トラフィックが増大させないためにもシンプルなもの! これが目標です。


P.S.

DX2:66MHz/メモリ8MBのマシンでも、昔のブラウザは驚くほど快適に動きました!

1997.7.16.

■インターネット・イントラネット・ブームと悩み事 その1■

1昨年は、ようやくインターネットがマスコミなどで
注目されはじめてきた時期であった。

昨年は、インターネットからイントラネット、個人から企業へ、
そして技術的には既存のシステムとの連携などが注目されはじめてきた。 
今年になると、その浸透と技術的な革新は驚くばかりである。

特に企業の取り組みは凄い!

もう昔のように、メール・電子掲示板などといった利用だけではなく、
スケジュール管理、会議室予約などのグループウエア的なことから、
営業情報管理、技術文書管理、生産管理、そして意志決定支援的な
ことまで行なっている企業もある。

5〜6年前、ORACLEやINFORMIXなどのデータベース
(今ではNTのSQL SERVERが有名)を利用してCS型システム構築手法
の確立によって実現してきた情報系システムと同じようなことを
今のWEBで実現しようとしている。

現時点では全てのCS型システムと同様のことをWEBで
実現することは難しいと思うが、それを実現するためのインフラ環境
(特に開発するための道具)が驚くほど良くなってきている事実もある。
ただし、まだまだ100%活用できるユーザ、そしてソフト会社も
少ないのも事実である。

中でも特に、ブラウザの進歩には目を見張るものがあるのですが・・・

                         (続く)

1997.7.1.

■ソフトウエア業界の惨状(その1)■

ユーザ先の重要なシステムがダウンすると管理職までお呼びにかかることがある!
その際は、深夜・土日と関係ない!

そのとばっちりを周りがうけ、部門全体のスケジュールが簡単に狂う! 
最近はユーザ先に自宅の連絡先まで登録される。
もちろん携帯もである!

希なことではあるが、起こったときは運が悪いと思うしかない!
あとは現場の技術者の幸運を祈るだけ!!!

この辺の慣習自体を変えたいものだ

                           (続く)

1997.6.30.

■はじめに■

明日よりこのページでソフトウェア業界をとりまく
さまざまな話題を掲載していきます。

執筆者は中堅ソフトベンダー・システム屋さんに勤める
中堅若手管理職のKENCHAさんです。

日頃の業務の中での苦労話や、これからのソフトウェア業界は
どうあるべきかなど、今後の製造業とは切っても切れない問題について
ぜひ耳を傾けてください。

また、このコラムに対するご意見ご感想をお寄せください。

                        

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